【書評】あやうく一生懸命生きるところだった

book

こんにちはかいとです。
疲れているあなたへ届く一冊のご紹介です。

ゲーテは言いました。
「人生は速度ではなく方向」であると。

著者はイラストレーターでした。
韓国名門の美術大学に入るために3浪しました。
ようやく入れた大学。
やりたいイラストの仕事はずなのに何か違う。

著者は自問自答します。
・本当にこの生き方で正しいのか?
・間違わずに前に進めているのか?

こういう自問自答をしてしまうことは誰しもあると思います。
書評者もふと今の人生これでいいのかと考えてしまいます。

頑張って!
ベストを尽くせ!
我慢しろ!

著者はこれまでこんな言葉をいくつも聞いてきました。

そうして必死にやってきたにも関わず
幸せになるどころか、どんどん不幸になっている気がしてきたのです。
努力をしても必ず報われるわけではないのです。

そして40歳を節目に決心します。
今日から必死に生きないようにしよう、と。

それを教えてくれる本書『あやうく一生懸命生きるところだった
は頑張りすぎている方に刺さる一冊。
新たな観点の本だと思いました。

みなさんも疲れ切っている現代の生活に
少しでもゆっくりとできる時間を味わうヒントが得られるはずです。

一緒に自由の旅に出ましょう。

「何もしない」とは究極の贅沢

著者は会社をやめ本当に何もしないという時間を過ごしています。

一日中ソファーでぼーっとして何にもしないということをして過ごします。
ぼんやり過ごしてみるとなんだか満ち足りた気持ちになります。

24時間を丸ごと自分に使った感覚です。
仕事をしているときはそうはいきません。
少なくとも8時間は拘束されるので自分の時間を確保することが難しいのです。

時間は何かをしてこそ意味があるものではありません。
時には、何もしない時間にこそ大きな意味があるのです。

もちろん永遠に何もしないわけではありません。
ただ今はこうしていたい。もう少し満たされるまで。
自分自身の充電のようなものかもしれません。

そして人間関係は確実に疲れを蓄積させていきます。
些細なことでも気を遣うことはありますし、
そうでなくても多少なりともストレスは感じています。

そんなときは一人の時間が重要です。
一人の時間は治癒の時間でもあります。
一人時間は帰り道が約束された旅行ともいえます。

「ムダ足」こそ人生の醍醐味

天気がいい日は一段と散歩が楽しいです。
外にいるだけでも気分があがります。

もちろん、でたらめに路地を歩いたりするので、
行き止まりで引き返す羽目になったりします。

でも焦る必要はありません。
どのみち決まった目的地なんてないのですから。

明確な目標と目的がある行動はいわば成就の領域であり、
”楽しみ”ではないのです。

偶然の楽しみでいっぱいの目的のない一歩。
これこそが人生を豊かにしてくれる醍醐味なのかもしれません。

目的のない、優雅なムダ足を楽しみましょう。
楽しみとはそんなときに訪れるものかもしれません。

やりたい仕事なんて探しても見つからない

著者は色々とあり3年間のあいだ1円も稼ぐことなく
本当にやりたい仕事は何かと悩み続けました。

それで見つかったかというと結論は見つかりませんでした。

しかし発見はあったといいます。

本当にやりたい仕事は”探す”のではなく”訪れる”ものらしいです。

仕事や勉強、趣味、旅行など日常を過ごす中で「ああこんな仕事がしてみたい」
と自然に、または運命のように訪れるものではないかということです。

ちょっと欲を捨てれば今の仕事にも満足できるかもしれません。

皆さんも自問してみましょう。
本当に働きたいのか?

答えがノーなら今の仕事の良い面を見て妥協する手もありあります。

とにかく複雑に考えるのをやめましょう。
生きていくことはそんなに複雑なことでありません。

理想通りの、夢みたどおりの人生でなくても大丈夫ではないでしょうか?
そうでなければ失敗なのでしょうか?

自分の人生だって、なかなか悪くないと認めてからは、
不思議と些細なことにも幸せを感じられるようになるものです。
人生に失敗はありません。
自分自身をどう感じるか、自分自身をどう愛するかだけです。

まとめ

いかがでしょうか?
正直これまで意識的に突っ走ろうとしてきた書評者にとっては
目から鱗でした。

本書ではいかに頑張らなくていいかを教えてくれます。

もちろんずっと頑張らなくていいわけではありません。

しかし、それも踏まえて少し肩の力を抜いて
自分を見直す機会になればと思います。

人生は100年時代と言われています。
長距離なのです。無理をして自分の人生を追い込むのはやめましょう。

一緒に一歩ずつ気楽に自由への道を歩みましょう。

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