こんにちは。かいとです。
FIREという言葉を聞いて久しいと思います。
FIREとはFinancial Independence Retire Early（経済的自立と早期リタイア）です。
突然ですがクイズです。
FIRE達成に必要なものは？
1.年収の多さ
2.生活費をギリギリまで低く抑えること
3.収入の一定割合を貯蓄すること
1.年収の多さが答えだと思ったかたも多いでしょう。
FIREはお金持ちでないとできないというイメージをもっている方が多いかもしれません。
FIREは年収が高い人のものではありません。
年収が1,000万あってもFIREができない人はできません。
その一方でたとえ年収300万円でも、
今、貯金が0円であっても、
やり方さえ間違えなければ7年で達成可能です。
それでは先ほどのクイズの答えをお伝えします。
答えは3.収入の一定割合を貯蓄することです。
収入のうち貯蓄に回す割合を貯蓄率といいます。
貯蓄率をあげることがFIRE達成にもっとも必要です。
「資産を持たないと損」は論理的に証明された
2014年に世界的にベストセラーになったフランスの経済学者トマ･ピケティ氏の『21世紀の資本』という本があります。
ここには今後「お金持ち」と「そうでない人」の二極化が進みその差は大きく開いていくということでした。
ピケティ氏はそれを次のように表現しています。
長期的に見ると資本収益率（ｒ）は経済成長率（ｇ）よりも大きい。
「ｒ＞ｇ」が成り立ちます。これは資本所得の伸び率は賃金の伸び率を上回るということです。
つまり、資本家（お金持ち）はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」
ということを意味します。
ここで言いたいことはとりかく「資産を持っていないと損をする！」ということです。
これは世界で論理的に証明されたということを認識しておく必要があります。
年収300万円FIREロードマップ
投資をした方が良いということは理解いただけたと思います。
では本当に年収300万円でFIREが達成できるのかということを見ていきます。
■投資額5万円の場合
額面年収が300万円の場合、手取りは約234万円になります。
1ヶ月だと19万5,000円程度です。
この中からいくらを投資にまわしていくのかが最大のポイントとなります。
例えば5万円を投資すると仮定すると生活費として使える金額は14万5,500円です。
FIREするのに必要な金額は「年間の生活費×25倍」といわれているので
19万5,000円×12ヶ月×25年＝4,365万円とします。
毎月5万円を投資して利回り5％で運用を続け、資産額4,365万円に到達してFIREするには何年かかるでしょうか。
答えは30年9ヶ月です。しかし30年後では早期退職にはなりませんよね。このプランは却下です。
■投資額10万円の場合
次に独身の人が本気を出して支出を抑え、月10万円を投資に回したとします。
この場合、貯蓄率は50％になります。
月々19万5,500円の手取りのうち、9万5,500円でなんとか生活し、
残りの10万円をすべて米国株もしくわ全世界インデックスファンドで運用します。
この場合、9万5500円×12ヶ月×25年＝2865万円となります。
毎月10万円を投資に回し利回り5％で運用した場合、2,865万円に到達するには運用開始から15年目です。
サイドFIREなら資産も期間も「半分」ですむ
15年ならなんとかなるかなと少し希望の光が見えてきました。
ただ中にはそれでも15年もかかるのかと落胆された方もおられるかもしれません。
しかし2,865万円が必要なのは、完全なFIREすなわち資産収入だけで生活を維持しようとした場合です。
ここでサイドFIREについてお伝えします。
サイドFIREとは「資産収入＋労働収入」で生活するセミリタイア的なFIREです。
通常は週5日働くところを3日勤務にしたり、8時間勤務のところを3時間にしたりするイメージです。
完全なFIREではなくサイドFIREを目指し、生活費の半分を資産収入で残りの半分を労働収入で賄おうとした場合、必要な資産の額は半分になります。
「2865万円÷2=1432万5000円」
先ほどと同じように月々10万円を5%で運用すると資産額1432万5000円を作るのに9年5ヶ月となります。
7年達成に必要な「2年間スタートダッシュ」
さらに著者がおすすめしているのは最初の2年間は少し頑張って副業し投資に回すお金をなるべく増やすプランです。
米国株のように長期的に右肩上がりが続いている金融資産ではできるだけ早い時期に多くのお金を投資しておいた方が運用成績は良くなります。
月額の手取り約20万円からの10万円に加えて副業で月10万円を稼いで合計20万円を毎月米国株インデックスファンドに投資します。
実際に著者の周りにはこのプランを実践し、22歳で年収300万円、貯金0円から29歳でFIRE、32歳で年収300万円、貯金0円から39歳でFIREした方がいらっしゃいます。
書評者（かいと）からすれば、これは正直厳しいなと思いました。副業で月に10万も稼ぐのってそんなに簡単ではないですね。
もちろん一度稼げてしまえば楽かもしれませんが、最初の道のりは険しいでしょう。
これなら無理に7年で達成するよりも先ほどのサイドFIREプランで9年5ヶ月で達成する方が再現性は高いと考えてます。
ただし副業を始めて稼ぐ力を上げるという考え方は非常に大切だとは思いますので、副業で稼ぐという姿勢はもちましょう。
貯蓄率を上げる2つの手段
FIREへのイメージはなんとなくできてきたと思いますが、貯蓄率を50%程度まで引き上げるにはどうしたらいいかを次にご紹介します。
1.支出の最適化（固定費の見直）
・食費
・保険料
・住宅費
・車
こちらの項目を見直すだけでも効果は出ます。
無駄な支払いがないかを今一度確認しましょう。
ただし節約は苦にならない範囲内でやるからこそ楽しみながら継続できます。
過度な節約は長続きせずにリバウンドします。適度な距離を保ちながら取り組みましょう。
2.副業して入金力を高める
支出を削るには限界があるので、浪費を減らし固定費の最適化ができたら副業をして収入を増やす道を模索しましょう。
おすすめはインターネットビジネスです。
・ブログ
・Youtube
・Tik Tok
実はインターネットビジネスは最初の半年から1年ぐらいは収入ゼロということが多いです。
そのため大抵の人は半年から1年経つ前に止めてしまいます。
ところが継続して発信し続けていれば1年後には収益化できている可能性は十分にあります。
ここでまた副業の話になります。
すぐに稼げるかは別としてインターネットビジネスを少しでも経験してみることは後ほどの自分のキャリアに大きな価値を与えると思います。そのため早くインターネットビジネスを取り入れて稼げるような努力をしていきましょう。
まとめ
年収300万円でもFIREが達成できることが理解いただけましたでしょうか。
書評者も最初は半信半疑でしたが、サイドFIREなら実現性は高いと思いました。
まとめますと
・まず投資は絶対にした方がいいということ。
・収入ではなく貯蓄率が重要であること。
本書にはその他にも投資する銘柄や方法について詳しく記載されています。
是非本書を手に取ってFIREへの道を突き進みましょう。
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