こんにちは。かいとです。
『人生の勝算』前田裕二さんの著書について要約していきます。
数年前に前田さんの講演会に出席したことがあります。
非常に魅力的で惹きつけられたことを覚えています。
本書は人生の進め方に関して非常に参考になる1冊だと思います。
前田さんの人生観に触れることができモチベーションがあがること間違いなしです。
前田さんが経験されてきたストーリーを感じることで実際にわかりやすく自分に落とし込むことができると思います。
前田さんは外資系投資銀行に入りニューヨークに渡る。絶大な成果を残し帰国。
0→1の価値創出を志向し起業を検討。
事業立ち上げの縁があり、DeNAに入社。仮想ライブ空間「SHOWROOM」立ち上げ。
2015年上記事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社設立。代表取締役へ就任。
サラリーマンから起業家へなられた経歴です。
本書の結論:「絆」「努力」「コンパス」の大切さ
・絆の大切さ
・努力の大切さ
・人生という壮大な航海においてコンパスを持つことの大切さ
絆の大切さ ストーリー
前田さんは幼少期から両親を失われ、お金に対して不自由でした。
そんな不運な運命を変えるために、稼ぎ、自由になりたいと考えていました。
本当にすごいポイント一つ目ですが、これを考えているのが小学生の時だということです。
その証拠に、小学生で路上でギターを弾き稼ごうと思いつきます。
しかし、小学生が一生懸命弾いているのにだれも立ち止まってくれない。
そこで戦略を練り直します。
立ち止まってもらうように、仮説を立てて行動する。
これが小学生にて既にできているというのが前田さんです。
具体的には「オリジナル曲から誰もがしっているカバー曲に切り替えた」こと。
すると足をとめてくれる人は増えていきました。
しかし、次の課題があります。それはお金が全然はいらないこと。初月500円ほど…。
次の仮説は「裕福な地域にいけばもっともらえるかも?」でした。
そして前田さんは港区白金へ移動します。お金持ち、セレブイメージがあったからです。
そこから更に工夫を重ね、歌のレパートリーを増やします。具体的には昭和の歌謡曲を覚えること。
当時はやっていた松田聖子、テレサテン、美空ひばり等です。
小学生が歌うギャップが功を制し、更に工夫を重ね半年後には月に10万を稼いでいました。
ここで特に成功したと思われる要因を分析します。
最も重要なことは「濃い常連客」を作ることに徹したことでした。
そのステップは
①お客さんに会話のキャッチボールが成立する「コミュニケーション可能範囲」に入ってもらうこと
→今日何を歌うかの一覧を手書きのボードで掲げる。そこから例えば松田聖子にしようかな…となると興味が惹けるわけです。
②リクエストをうけること、そして一曲しか歌わず、来週に約束をとりつける
→お客さんとコミュニケーションをとれた後は、親近感をもってもらう。
オリジナル曲よりもお客さんが聞きたいリクエスト曲を弾くことができれば、お客さんは嬉しくなるし応援したくなる。
そして一人一曲にして、歌うことができたとしても歌うことができないと振る舞い来週なら弾けますとお伝えし来週にきてもらう。そうすれば、リクエストした側も「自分のために一週間練習してくれたんだ…。」と
普通の曲ではなくそれはその方への特別な一曲へと変わっていくのです。
ここに最高の付加価値がある。前田さんとお客さんの間の「絆」が生まれつつある瞬間です。
ちなみにこのお客さんは一週間後にきて、その特別な一曲に1万円を置いていかれたそうです。
③そしてここで初めて仲良くなったお客さんにオリジナル曲を披露する。
この濃い常連客のシステムはスナックに似ています。
お客さんとスナックのママとの関係はほぼ絆で運営しているといっても過言ではないでしょう。
努力の大切さ ストーリー
前田さんはまず外資系の投資銀行に入ります。
そこには宇田川さんという先輩(超エリート)がいます。
宇田川さんはとにかく「人に好かれること」を第一に考えています。
秘書でも、清掃員の方でも、受付の人でもとにかく人に好かれることを優先しています。
前田さんの働いていたビルは一日1,000人以上のお客さんが通ります。
ほぼ全員、ただ受付を何事もなく通り過ぎます。
ある日、受付の人と前田さんが話していると、
その1,000人の中で毎日、宇田川さんだけが毎日「おはよう!」「いつもありがとう!」と挨拶してくれるので、
宇田川さんのお客さんだとつい愛想をよくしてしまうという話を聞きます。
宇田川さんのすごさがわかります。人に好かれる天才です。また人を好きになる天才でもありました。
ここから前田さんはすぐには宇田川さんには敵わないことを自覚し、「圧倒的な努力」をすることで宇田川さんとの距離を縮めていきました。
具体的には
・毎朝日経新聞を隅々まで読む・・・ビジネスマンならあたりまえだが継続できるひとは少ない
・朝一番に出社・・・4時半~5時に出社
その後もお客さんが電話をとってくれないなどの課題がでてきますが、仕事にはルールがあることを教わります。
それはまずは「お客さんとコミュニケーション」をとること。
コミュニケーションをとり、「信用」を積み上げした後に初めて電話にでてもらえるわけです。
その後ニューヨークへわたり、チームの売上を一人であげるといったような偉業を成し遂げます。
当然、働くスタンスは一緒。早朝にいき最後まで働く。圧倒的な努力で営業成績のトップを維持します。
このときの秘訣を単純に「とにかく頑張る」と表現されています。
とにかく「圧倒的努力にて頑張る」これを継続できるすごさが伝わります。
人生という壮大な航海においてコンパスを持つことの大切さ
人生にコンパスをもっていますか?
それは人生に価値観、向かうべき方向性を明確にもつことです。
コンパスをもつためには自分自身と向きあい、自分自身と深く対話する必要があります。
前田さんは自分への深堀を綿密にされており
ほとんどの質問に答えられます。
例えば、好きな色はなんですか?と聞かれても
白色です。なぜなら・・・・というようにすべて価値観があり自分自身を知りつくしてます。
これって案外できていない。
好きな食べ物は?ときかれてすぐに答えて理由をいえますか?
なんとなく美味しい。だけでは答えとしては物足りないですよね。
どうしてすきなのか?どういうストーリーがあって好きなのか?どのくらいの頻度で
食べているのかをすぐに返答できるレベルまで落とし込んでおく。
これが本当の自分の深堀りだとおもいます。深堀りできる人は強いです。
これは自己分析に他ならないです。
自分の価値観を明確にしておく。自分自身を理解する。
それを周りにも伝えることで自分はこういう人間だということをわかりやすくしておく。
就職活動にも使えると思います。
おわりに
冒頭にもお伝えしましたが私かいとは数年前に前田さんを拝見させていただいたことがあります。
公演の登壇者が前田さんだったのですね。
正直当事はあまり前田さんのことは知らなくてすごい起業家なんだろーなくらいでした。
でも見た目とは違う穏やかな雰囲気に吸い込まれた感覚を覚えています。
その公演が終わったあとにすぐに今回紹介した「人生の勝算」を買いに行きました笑
前田さんはSHOWROOMで世界一をとることを人生のコンパスにしています。
この本を読めば、前田さんの人生観がわかります。
自分自身を見直すきっかけになりますし、モチベーションをあげてくれる。
皆様にとっても絶対に役にたつ一冊だとおもいます。
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