こんにちは。かいとです。
社会人になれば誰でも身につけておきたい必要なスキルというものがあります。
そんなスキルを身につけられる1冊。20万部のベストセラー。
『コンサル一年目が学ぶこと [ 大石 哲之 ]』をご紹介します。
仕事ができるプロフェッショナルに共通する一生使えるベーシックスキルが30個詰まっています。
特に大切と思われるものをいくつかご紹介します。
本書は社会人一年目からベテランのみなさんに一生使い続けられる
日常に役立つスキルを身につけることができます。
コンサルだけでなく職業や業種問わずに役に立つ
共通のスキルを学んで仕事で活かしましょう。
皆さんの仕事の効率化、生産性UPにより人生を豊かにしましょう。
コンサル流話す技術
結論から話す
「まず、結論から話なさい」とはよく言われています。一度は聞いたこともある方が多いでしょう。
しかし実際に仕事中では意識していないと、つい忘れていたり、回りくどい言い方になってしまうことも多いと思います。そして、相手に伝えたいことが伝わらないという事態が起こります。
最初は難しいかもしれませんが、完全に意識してください。
結論から言うことのメリットは短い時間で相手に必要なことを伝えられることです。
結論から話す方法としてはPREP(プレップ)の型を使います。
①Point=結論
②Reason=理由づけ
③Example=具体例
④Point=結論の繰り返しで締める
これを繰り返し意識すればできるようになります。
具体例で考えるとごくごく当たり前に感じるかもしれません。
「スマホの利点」と「ヘルシーな食生活の重要性」という例を参考にみていきましょう。
テーマ:「スマートフォンの利点」
Point:スマートフォンの利点は多岐にわたる。
・便利さ、コミュニケーションの向上、情報アクセスの容易さなどが挙げられる。
Reason:それらの利点の理由は何か?
・スマートフォンは携帯性が高く、常に持ち運べるため、さまざまな場面で使い勝手が良い。
・インターネットの普及により、リアルタイムで情報を入手できるようになり、知識の拡充や問題の解決が迅速に行える。
Example:具体的な例は何か?
・旅行中にスマートフォンを使って地図を確認したり、現地の観光情報を得たりできる。
・仕事や学業で疑問が生じた際に、スマートフォンを使い専門的な情報を検索して解決することができる。
Point:スマートフォンの利点は多くの人々に貢献している。
これらの利点により、個人の生活や仕事がより便利で充実したものになっている。
テーマ:「ヘルシーな食生活の重要性」
Point:ヘルシーな食生活の重要性は高まっている。
健康への意識が高まり、食品に対する消費者の要求が変化している。
Reason:それらの重要性の理由は何か?
ヘルシーな食生活は栄養バランスが良く、疾病予防に効果的である。
食品の品質や原材料の選定が重視されるようになり、安全性や持続可能性が求められる。
Example:具体的な例は何か?
ヘルシーな食生活を実践することで、肥満や生活習慣病のリスクが低減する。
有機農産物の需要が増えており、農薬や化学肥料を使用しない安全な食品が選ばれている。
Point:ヘルシーな食生活は個人や社会に多くのメリットをもたらす。
健康的な食生活を実践することで、個人の健康状態が改善し、生産性が向上する。
食品産業の変革により、持続可能な社会や環境に貢献できる。
具体例でイメージが大分しやすくなったと思います。
報告書、日常のメール、話すとき、答えるとき、いつのときでも結論からです。
PREPの型を意識して下さい。
トーク・ストレート(簡潔に話す)
これはわかりやすいと思います。
要は、変な駆け引きをせず、言い訳をせずに言われたことにストレートに答えるということです。
「あの件だけどできた?」と聞かれたときに、できていない場合、言い訳から始めると
そんなの聞きたくないと思ってしまわれます。聞かれたとことにシンプルに答える。
だからこういうときはまず「まだできていません」と簡潔に答えましょう。
そこから、どうしてと聞かれた場合にその理由を答えていきましょう。
最初から言い訳ありきで語ると不信感を相手に与えてしまいますので意識しましょう。
数字と事実で語る
若手が話すとどうも説得力に欠けるということありませんか?
私も2~3年目の時にやることをやっても信用してもらえないことが多くありました。
全く一緒のことをやっている先輩がいたのですが、その先輩はOKなのに私はダメといった感じでした。
正直、理不尽だと感じていましたね。なぜ一緒のことをやっているのにそっちはよくてこっちはダメなのかと。
また年上のお客さんと話す時には、若さのためあまり信用してもらえないということもあるかもしれません。
しかし大丈夫です。対処法があります。
「事実」を述べるのです。
自分の経験談や、気の利いた言葉、世間話ではありません。
動かしようのない事実を語ります。
事実とは何か・・・。
その最たるものは「数字」です。
数字で物事を説明することが一番効果的です。
例えば、営業の成果をとるという場合において「頑張りました!」だけでは説得力がありません。
一日に3件獲得する。30件は訪問する。など数字で示せるものを提示する。
また売上を1,000万円達成する、利益を500万達成するなども有効です。
そのような数字を示すことで説得力を増すことができ信用力も高まるでしょう。
相手の期待値を把握する
「ビジネスをするうえで一番大切なことはなにか?」
この質問をコンサルタントにしたところ全員の答えが一致しました。
それは「相手の期待値を超え続けること」です。
そのためにはまず相手の期待値がどこにあるのかの中身の確認をする必要があります。
中身を確認しないと、多くの時間をかけたのにも関わらず、求められているものと違うことをやってしまうケースが起こります。
例えば、1週間で100点を求められる場合もありますし、
1日で70点、1時間で50点、スピード勝負の1分で30点を求められるケースも時にはありえます。
そうして期待値を把握したうえでその期待以上の成果物をもっていくのです。
以下の確認事項を初めにしておくとコミュニケーションにずれが生じないです。
①仕事の背景や目的
②具体的な仕事の成果イメージ
③クオリティ(期待値)
④優先順位・緊急度
この4項目を上司と摺り合わせしておくと無駄なことをしなくてよくなり
ズレはなくなります。そして上司からの評価もあがるでしょう。
コンサル流思考術
仮説思考
「はじめに仮説ありき」
これは常にどんなときでも物事を考えるときは「仮説」をたてろということになります。
「もしかしたら、こうではないのか?」と大胆に仮説をたて、その仮説に沿ったストーリーを考えていきます。
あらかじめ仮説を立てておくことで、調べるべきポイントを絞り込めていれば効率的なリサーチを行うことができます。
ここで重要なことは「仮説」と「リサーチ」はセットですることです。
仮説なくやみくもにリサーチをするとどこから手をつけていいかわからなくなってしまい、当然調べる量も膨大になってしまうため必要な情報を集められなくなってしまいます。
常に自分の意見をもち情報にあたる
情報量を増やしても、ビジネスの能力は一切向上しません。
例えば、新聞を毎日読む、読書を年間100冊、ネットニュースで都度情報収集、
ニュースピックスに登録、オピニオンリーダーのtwitterをフォローなどあげればきりがありません。
情報収集で達成感があり満足してしまう傾向があります。
ビジネスの能力を向上させるには、情報量ではなく、考えること。
考えるとは、自分の意見をもつことです。考える練習をしてみましょう。
特に考えたことを書きましょう。書くこと=考えていることのアウトプットに他なりません。
例えばニュースの見出しがあると思います。
皆さんその見出しをみて読むか読まないか判断されていると思います。
もちろんその中身を読めばそこにその見出しの答えがのっています。
その時にぜひ、1分間だけ自分で考える時間をつくってください。
例えばネットニュースで「ポカリスエット7月販売数56%増加」とあります。
この見出しでみれば、あの飲料水のポカリがどうして56%も増加したのか?を考えます。
クリックすればもちろんそこに答えがありますよね。
そこで仮説を立てていきます。
「毎年熱いので熱中症対策としてで水、お茶のかわりとして飲まれているのではないか?」
「コロナで家にいることが多いので、子どもがジュースを欲しがるが、炭酸等の甘いジュースばかりでは体に悪そうなのでその代わりになっているのでは?」
「子どものころ風邪になると飲んでいた記憶があるので、風邪=ポカリが根付いたのでは?」
ここで重要なことは正解にこだわらないということです。
「自分の考えを持つ」ことは「正解を知っている」ことではありません。
間違えることを恐れずに。正解を覚えようとしてはいけません。
あくまで「自分はこう思う」を積み上げていきましょう。これが考える練習になります。
コンサル流デスクワーク
文章の基本、議事録をマスター
議事録とは以下のようなものです。
1決定事項、確認事項を書き、関係者に確認し、決定するためのもの
2決定事項を書いて、後日のための証拠に残すためのもの
次に議事録に必ず盛り込む項目です。
・日時
・場所
・参加者
・本日の論点・議題
・決まったこと
・決まらなかったこと(次回へ持ち越すこと)
・確認が必要なこと
・次回に向けてのTODO(誰がいつまでに)
上記を意識して書かれていれば議事録としては完璧です。
この項目を見出しとして最初に設定し、箇条書きで中身を埋めましょう。
検索式読書術
とりわけ社会人1年目はあらゆることが未知なので人一倍素早くインプットする必要があります。
その時に役に立つのが読書の仕方です。
基本的には3つを実践しましょう
・ウェブ検索のように目次ベースで該当箇所を拾い、重要な部分だけ読む
・なるべく多くの文献を広く浅く
同じ本を読んでいても、目的や目的意識が違えば、注目する場所は違います。
最初に、「この本ではなにを知りたいのか?」という目的を明確にしましょう。
そして目次をみて役に立ちそうな該当箇所だけざっと読んでいきましょう。
プロフェッショナルビジネスマインド
付加価値を出す
付加価値とは相手に対する貢献です。
ここで重要なのは評価をするのは相手だということです。
どれだけ自分で頑張った、やり切ったとと思っていても
それが相手が満足できなければ単なる自己満足で終わってしまいます。
常に相手に「価値あるもの」を提供しましょう。
スピードと質の両立
Ouick and Dirty(クイック アンド ダーティ)
直訳すれば「素早く、汚く」ということです。
時間をかけて完璧なものを目指すよりも、多少汚くてもかまわないのでとにかく早く。
できは悪くとも早く仕上げることを優先するということです。
とある研究所の研究結果では0点~90点まで完成させることと、
90点~100点にするのは同じ時間がかかると言われています。
時間を決めて、60点程度でOKとする。
中には、60点ではダメだと思う方もいらっしゃると思います。
もちろん最終の成果物が60点では困ります。
しかし、大枠の方向性(やるかやらないか)を決めるには60点で十分です。
まとめ
ここで紹介させていただいたのはコンサルではない私でも特に重要だと感じたものになります。
他にも細かいスキルや考え方が多くのっており社会人としての必要な知識がしっかりと詰まった一冊になっていると思います。
私もコンサルのようなスピード感で仕事をこなしていきたいと思います。
皆さんもコンサルスキルを身につけて仕事をこなしていきましょう!!
図解版も登場!!
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