【書評】高橋ダン お金の増やし方 お金は増やせる

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こんにちは。かいとです。

皆さん投資されていますでしょうか。
私もFIREを目指して投資にも力をいれていこうというタイミングで
本書の『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方 [ 高橋 ダン ]』に出会いました。

投資初心者である私には目から鱗でした。
ここから投資に対する考え方が変わりました。

著者の高橋ダンさんは東京生まれで10歳まで日本で過ごされた後、アメリカに移り12歳で投資を始めます。そしてニューヨークのウォール街で働き、26歳でヘッジファンド会社を設立し30歳で売却された経緯があります。
現在は投資系のYoutuberを運営、またPost preimeという独自の金融特化のSNSを創業されております。

要は投資のプロ中のプロですね。

そして、日本の状況(経済)を変えて日本をよくしたい想いから
日本へ帰国され、投資に関する知識を伝えることにされました。

本書には本当にためになることが多く書かれており
実践すれば確実に資産を増やすことができると確信できます。

ただし、ダンさんもおっしゃっていますが
すべてを鵜のみにはせず、最終は自分で判断して投資です。

投資は自己責任です。
ここには優良なアイデアが多数ありますが
もちろん100発100中ではありません。
未来は誰にも読めないからです。

最終の決断は自分でしましょう。自己責任です。
でも必ずあなたの強い味方になる一冊です。

厳しい日本の現状

あえて日本の経済的に厳しいという状況を分かりやすくお伝えできればと思います。

■給料は上がらないのに税金は増えている
日本の給料は過去25年間ほとんどあがっていません。
しかし消費税は1989年3%から現在の10%まで上げっています。

■自殺が多すぎる国
10~19歳の死亡原因が自殺です。
日本経済の悪化時には自殺率はかなり上昇しています。

■英語能力が低い
日本人の英語能力は世界に比べると非常に低いことがわかっています。
世界との競争力に勝つためには英語はある程度必要でしょう。

日本は世界的にも本当に珍しい国です。
ほとんどの国は成長しているのに、日本はほぼ変わらないのです。
ではどうするのか。次をみていきましょう。

世界のお金持ちの共通点

まず世界のお金持ちは「全員」と言っていいほど必ず「投資」をしています。
資産の半分以上は投資資産であることが多いようです。

では何からはじめればいいのか。
「投資の基本」を学んでいきましょう。

勉強せずに投資することは絶対やめましょう。
財産をすべて失いかねません。必ず勉強して、少額から実践しましょう。

お金が2倍になる期間がわかる「72の法則」

基本の前に豆知識です。どれくらいで資産が増やせるかの目安になるので覚えておきましょう。

72÷金利(%)=お金が2倍になる期間
例えば、金利が8%なら、72÷8=9で9年で資産が2倍になります。

72÷期間(年)=お金を2倍にするための金利
例えば、10年でお金を2倍にしたいなら、72÷10=7.2%の金利が必要ということになります。

どのくらいのペースでお金を増やしたいかのを計る目安になりますので覚えておきましょう。

投資の基本ルール

【ルール1】情報をできるだけ集める
時間をかけすぎず、見出しをチェックし気になるものの詳細を確認

【ルール2】他の人の意見だけで決断しない
情報はあふれかえっています。最終的には情報を自分の「心」と「頭」で判断する。

【ルール3】分散投資をする
ETFを買えばそれ自体が分散投資なので個別銘柄よりも安心。

【ルール4】買う理由、売る理由を記録する
買う時に、購入した理由を書くついでに「こうなったら売る」というルールを書いておく
そうでないと、間違えた判断をしても自分の都合の良いように判断してしまいます。

【ルール5】一度に大きく売買しない
世界のお金持ちは、投資に対して「いかに儲けるか」よりも
「どれだけ失敗を減らせるか」を考えています。
うまくいっているときほど、自制する精神を持ちましょう。

また多くの日本人はまず本で勉強する⇒途中で挫折する

世界のお金持ちは少しだけ試しながら経験を積む⇒途中で挫折することなく早く結果が出せる

少しでもいいので必ず「行動」しましょう。一歩ずつです。

投資は「長期」と「短期」に分ける


長期投資では4~6割を「株式」「社債」「不動産」投資します。

1~3割は「国債」や「現金」などの安心資産にします。

残りの2~4割は「コモディティ」に投資します。
コモディティとは金、銀、プラチナなどの貴金属、ビットコイン、エネルギーなどさまざまな対象があります。

上記で長期投資では4~6割と説明しました。

残りの1~3割は短期投資に充てるのがおススメです。

短期投資の特徴は、長期投資よりもはるかに高いパフォーマンスが期待できることです。

「1回で100円儲けるよりも10円を10回賭けるほうがずっと簡単」ということです。

しかし、短期投資の場合こまめに相場をみたり、見極める力が必要になってきます。
初心者では少し難しいかもしれません。

それでも短期投資もポートフォリオに一部入れておいた方がいい理由があります。
それは長期投資では分散(=多様化)する戦略が有効ですが、経済危機が起きた時、すべてさがることがあるからです。

リーマンショック時にはすべての資産が下がりました。
こういう時に資産をカバーすることができるのが短期投資です。

ETFがおススメ

資産形成するなら「ETF」をすることがおススメです。
取引時間中はいつでも時価購入できますし、売却もできます。
また「低コスト」であることもメリットです。

そのなかでも、純資産総額が多いものを選ぶようにしましょう。

下記に純資産総額の多いものをランキングにしました。

☆2023年3月時点(インデックスファンドランキング)

	【銘柄】	                       【信託報酬】【純資産総額】
1 SPDR S&P500 ETF (SPY)	                    0.09%   49.4兆円
2  iシェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV)	            0.03%   40.8兆円
3 バンガード・S&P 500 ETF (VOO)	                    0.03%   38.2兆円
4 バンガード・トータル・ストックマーケット ETF (VTI)  0.03%   37.5兆円
5 パワーシェアーズ QQQ (QQQ)	                     0.2%   23.0兆円	
6 NEXT FUNDS TOPIX 連動型上場投資信託 (1306)	   0.088%   16.6兆円
7 バンガード・FTSE先進国市場(除く北米)ETF (VEA)	    0.05%   14.6兆円
	
8 バンガード・米国バリューETF (VTV)	            0.04%    13.5兆円
9 バンガード・米国トータル債券市場ETF (BND)	    0.04%    12.3兆円
10 iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF (AGG)        0.05%   11.9兆円

※【引用】あなたのインデックス投資を応援する 『myINDEX』

ETFの純資産総額が大きいETFを順番に並べてみました。
ここにあるものは超有名どころのETFばかりです。
1位の(SPY)は純資産総額49.4兆円でありNO.1です。
それだけお金が集まっていることになるので安心感があるというわけです。

信託報酬も大切で、要は手数料になります。
信託報酬はできる限り低い方がいいということになります。
手数料でいえばIVV,VTI,VOOが0.03%と一番安いことがわかります。
長期運用なのでできるだけコストは下げた方がいいということです。

ここに紹介したものはすべて一流のコストです。0.03%も0.09%も誤差です。
例えば100万円購入して年間の手数料が300円か900円の違いです。
相場は毎日動くので600円の差はほぼ問題ないといっていいでしょう。

 

株式
☆株式オススメETF
コード 投資対象   通貨
SPY  米国株式   米ドル建
VEA  先進国株式  米ドル建
VWO  途上国株式  米ドル建
1306  日本株    円建
2800  香港株    香港ドル
SX5S  ユーロ株   ポンド建

株式では先進国、途上国、日本、香港、ユーロのETFを組合わせましょう。

社債・国債
☆社債オススメETF
コード 投資対象   通貨
HYG  高利回り債券 米ドル建

社債はハイイールド債権なら比較的高いリターンが期待できます

☆国債オススメETF
TIP  短期米国債     米ドル建
BND  期間1~20年米国債  米ドル建
TLT  期間20年以上米国債 米ドル建

国債は「短期」「中期」「長期」と期間を多様化させる。
投資先は米国の国債です。

コモディティ
☆金オススメETF
GLD 金   米ドル建
IAU 金   米ドル建
GDX 金鉱山 米ドル建
☆その他オススメコモディティETF
SLV 銀 米ドル建
PPLT プラチナ 米ドル建
PALL パラジウム 米ドル建
DBB ベースメタル 米ドル建
USO 原油     米ドル建
UNG 天然ガス 米ドル建
DBA 農業商品 米ドル建

短期投資

短期投資では相場の波に乗ることがなによりも重要です。

初心者は特に「逆張り」ではなく「順張り」がおススメです。

要するに相場が上昇しだせば「買う」、相場が値下がりするときには「売る」のです。

また「大きな波に1回乗るよりも小さな波に10回乗った方が利益を確保しやすい」
という法則もあります。

例えば、1度に1万円得るのではなく、1回千円で10回の投資で1万円を得るようにします。
10%の利益を10回狙った方が実現の確率は高くなります。

投資回数が多いのは安全面でも有利です。
10回の投資のうち1回が大失敗に終わっても、9回の成功で損失をカバーできます。

チャート分析

投資ではチャートの基本のパターンを覚えましょう。
例えば「ダブルトップ」はチャートに2つのピークが現れた形で価格が天井である
可能性を示します。

MACD

「MACD」とは移動平均線を
発展させたテクニカル分析ツールです。

MACDに利用されている移動平均は、直近の価格を
重視している分、現在の値動きへの反応が早いのが特徴です。

また2本の移動平均線がクロスしたら値動きの方向が転換します。

コモディティ

世界のお金持ちは株式だけでなく、貴金属、原油、ビットコイン等
様々なものに分散投資しています。

貴金属の中でも「金」はこれから
30年間で最も有望な資産の一つであり、若い人、年配の人、
どこの国に住んでいる人でも、持つべき資産の一つです。

金はリーマンショックなどの金融危機の際にも価格が下がりにくい
特徴があります。

購入の一番のオススメは現物(コインもしくはバー)です。
ただ、まとまったお金が必要であり保管コストもかかります。

そのため、最初に紹介した「ETF」を使うのが有力です。

☆オススメ金のETF
コード   名称                 経費率
IAU   iシェアーズゴールド・トラスト      0.25%
GLD   SPDRゴールド・シェア           0.40%
GDX   ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF     0.52%
GDXJ   ヴァンエック・ベクトル・中小型金鉱株ETF 0.53%
☆その他コモディティETF
コード       名称            対象    経費率
PPLT  フィジカル・プラチナム・シェアズ   プラチナ   0.60%
SLV   iシェアーズシルバー・トラスト     銀     0.50%

ただもちろん最終決定はご自身で判断してください。
投資は自己責任というのが、投資の世界のルールです。

まとめ

いかかでしょうか。
投資を始めたばかりの方には少し難しい部分もあったと思います。

また参考にはしてもいいですが、妄信するのはダメです。
最後は必ず自分の頭で考えて決断をくだしましょう。

そのため最初は小額からで取引に慣れていきましょう。行動あるのみです。
私も少しずつ分散で試しながら行動しています。

本書にはここではお伝えできなかったものがたくさんあります。
投資の考え方も非常に参考になります。
自分の目的にあったETFやコモディティに挑戦する機会になると思います。

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